ぼくは「つばめ」のデザイナー 九州新幹線800系誕生物語

  • 講談社 (2004年12月21日発売)
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本棚登録 : 122
感想 : 17
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制約は知恵を生む。本書は、九州新幹線「つばめ」をデザインした水戸岡(みとおか)鋭治さん(66歳)が書いた本だ。
 電車の車両のデザインが、どのような過程で進められているかを書いている。コスト、時間、技術、生産可能性など多くの制約の中から解を出してプロダクトとしての車両が出来上がる過程がわかる。
 すべての漢字には読み仮名が振られている。若い世代に、製造の過程と同時に、プロダクトデザインという仕事の紹介も行うためかもしれない。
 文体に統一感が無いのは、読んでいて不安を感じる。これは、意図されたのか、そうでないのか不明である。
 本書を読んで、九州新幹線「つばめ」に乗ってみたいと強く思ったことは確かである。私に対して作者の意図は成功していると言える。あとは、自分のスケジュールという制約をどのように工夫するかだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: プロジェクトマネジメント
感想投稿日 : 2013年1月15日
読了日 : 2013年1月15日
本棚登録日 : 2012年12月24日

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