相変わらずディックらしい悪夢的な世界だった。
しかし、自分の読み方が浅かったというかよみこめなかったので☆は作品に対してというより自分の読書態度に対して。
ぜひ、も一度読み返したい。

2012年5月11日

読書状況 読み終わった [2012年5月11日]
カテゴリ SF

この作品がこのタイトルではもったいない!

タイトルでは表しきれない深い何かが、人間の心のあり様というか、善悪と心の病と人間の背負い続ける業とでもいうか、そういうものがある。

同じ時間の同じような場面が少しずつ違ってきたりするあたりが興味深かった。

しかし、正直なところラストが突然すぎて驚いた。どうしてああなったのかが分からない。

他のディック作品を読み、また時間をおいて再読したい。

追記:
くらくらするアタマでぼんやり考えていたらなんとなくあのラストが理解できた気がした。
マンフレッドは救われたんだね。

2012年4月29日

読書状況 読み終わった [2012年4月29日]
カテゴリ SF

本当は☆×4.5。

以下、ネタバレを含むかもしれない。

この本の真の主人公は、スイックスのジェイソン・タヴァナーではなく、涙を流すことのできる、様々なものや人を愛することのできる、人間の警察本部長フェリックス・バックマンなのだ。
人生の敵であった警察の人物を人間として存在せしめたフィリップ・キンドレッド・ディックという人物にさらに興味と親近感めいたものが湧いた。
彼は現実世界に傷つけられ、苦しみ、悲しみ、怒り、時には逃避したりもしたけれど、小説を書き続けることによって、本当に生きた人だったんだな。

2012年4月21日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2012年4月21日]
カテゴリ SF

遠出することの珍しいポアロがシリアでの事件解決にかり出され、その帰途にたまたま通り道のハッサニーで起こった殺人事件の捜査を依頼される。
職業柄、興味を持ったポアロはさっそく考古学調査隊のメンバーの調査を始める…。

場所がどこになろうともクリスティらしいムードは変わらない。
この作品も中近東らしさは雰囲気程度で焦点はやはりそれぞれの人間の心理。
結末はなかなかドラマチックで面白かった。

2011年5月19日

パリからロンドンへ向かう定期旅客機プロメテウス号内で1人の女性が死亡する。
偶然同乗していたポアロは調査を開始する。

実はこの物語、クリスティー文庫ではない文庫版で読んでいたので今回はおさらいといった感じで読んだ。
犯人捜しがどうこうという点ではすぐ分かってしまったが(こういう自慢、ミステリ読みの悪い癖だね…(汗))、細かい部分はさくっと忘れていたので楽しめた。
忘れっぽい自分に感謝(笑)

2011年5月10日

メアリ・ウェストマコット名義で発表されたロマンス小説第2弾。
アガサ・クリスティ自身とも重なると思われる恋愛と破局の物語。
個人的には前作の「愛の旋律」のような起伏の激しいストーリーの方が好みなので、ほぼ1人語りの筆致で進められるある意味平凡ともいえる展開は少し疲れた。
ただ、恋愛中だったり結婚している方には共感して読める部分もあるのかも…

2011年5月10日

前作「秘密機関」で結婚したトミー&タペンスが短編で登場。
独自の探偵方法はないものの、たくさんの探偵小説を読破していることから本の中の探偵達を模倣することで様々な事件を解決する。

…と、あらすじ的なものはこんな感じになるが、とにかく2人(+忠実なるアルバート)の掛け合いがおもしろい。
クリスティの他の名だたる探偵達とは一線を画すキャラクターが魅力的。

2011年5月10日

ネタバレ

最後の一行に辿り着くまでにどれだけの時間がかかったろう…。

母は息子に宛てた数十通もの手紙の中で幾度も自分の人生やその時々の感情を思い出し、書いた後も幾度も反芻する。
息子は母からの手紙を何十回と読み返し、母の感情の動きや見知らぬ人も含めた当時の人々の様子を想像し、自分の中に取り込み続ける。
また、船上にいる息子は同じ船に乗る船員達とのやりとりと母の手紙を重ね合わせ、自分の半生を重ね合わせて考える。

そして到った境地のなんと単純なこと。
寂しいほどに清々しいこと。

言葉では私も考えることはあるが、本当にはその境地にまだ到ったことはないように思う。
この小説はただ最後の一行のために延々と言葉を費やして書かれたのだろう。
なにかを悟るということはなんと紆余曲折を経なければならないことか。

しかし、読了感は悪くない。

2011年5月8日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2011年5月7日]
カテゴリ 小説

以前読んだのは別の出版社から出たもので、クリスティー文庫では初めて読んだ。
やはり若い二人の活躍は胸がスッとする。
そしてなんともいえず初々しい(笑)
最後の方はニヤニヤしながら読んでしまった。

2011年5月7日

ネタバレ

太平洋上で漁をする息子へ宛てられた母の手紙と、それを受け取り記憶するほど読んだ息子の現在が交錯する。
母の少女時代から女性になるまでの上巻はまだ長い導入部といった感じか。
少しずつ母の過去が明らかになり、息子の気持ちも自身の記憶と重なりつつ揺れ始める。

2011年4月27日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2011年4月27日]
カテゴリ 小説

「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」
という新聞広告に引き寄せられていろいろな不幸を抱えた人々がパーカー・パイン氏の元を訪れる短編集。
日常的な問題が多くて身近な感じがよい。
ただ、後半パイン氏が旅行に出てしまい、魅力的なスタッフが登場しなくなったのが残念。

2011年4月23日

ネタバレ

ちょいと前に読み終わっていたけれど、その衝撃はいまだ冷めやらず。
天才とは恐ろしいものだ。
才能はその人自身だけでなく、周りも食い尽くさずにはいられない。
なにもかも全てが才能の奴隷や生贄になってしまう。
しかし、そんな物語を戦慄する思いで読みつつ、どうしようもなく惹きつけられた結果、ボリュームがあるのにもかかわらず一晩で読んでしまった。
自分がこういうストーリーにこんなにも魅了されるとは思わなかった。

2011年4月18日

熊の表情がなんともいえない。
抑えた表現だけど息苦しいような空気の重さがひしひしと伝わってくる。

2011年4月16日

読書状況 読み終わった [2011年4月16日]
カテゴリ マンガ

初期のクリスティによくある若い男女の冒険物プラスちょっぴりロマンス(笑)
謎の一言をきっかけに、どんどん事件に深入りしていく彼らの冒険心が初々しくていい。
トミー&タペンスを彷彿とさせる。
また、謎のエヴァンスが意外なところに!というのも面白かった。

2011年4月18日

金歯の話で以前読んだことがあったと気づき、なんだか興醒めしてしまった。失敗失敗…
読んだことがないと思って読むのと読んだことがあると思って読むのはそれぞれ違う楽しみがあるんだけど、読んだことないと思ってて読んだことあるって気づくとなんだかガッカリ…。
ストーリーはそれなりに面白いのだが。
でも、最後に犯人の独白があるってパターンはあまり好きじゃい。
言い訳めいていて。

2011年4月18日

エミリー・トレファシスがいろんな手を使って「お願い」をするのがズルくて、でも可愛いから許されちゃう(笑)
トリックとしては今でも通用するとは言えないけれど、それでも読めちゃうから、やっぱりアガサ・クリスティだなあ、と。

2011年4月18日

マープルが初めて長編で活躍するのがこの「牧師館の殺人」。
しかし、短編集の「火曜クラブ」は別にして長編ものにはその後十数年も姿を見せなかった。
著者自身がそこまでマープルに感情移入できていなかったからなのかもしれない。
この作品ではどうもマープルの魅力が描き切れていないように感じるのだ。
「火曜クラブ」は短編であるからか、その点非常に楽しめる。

しかし、やはりこの作品はマープルが並みの田舎の老嬢ではなかったことを示す一作なのだ。

2011年4月3日

バトル警視が登場するが彼は元締め的な印象で、この話は若者達が良きにつけ悪しきにつけ活躍する。
中でも「チムニーズ館の秘密」にもバトル警視と共に登場したバンドルというあだ名の女の子がとにかく生気に溢れ活き活きとしていて素敵。
そのせいで危ないめにも合うのだが(笑)

〈セブン・ダイヤルズ・クラブ〉とはいかなる組織なのか。
連続して若者達をおそった事件との関係は?
真犯人は?

気軽にわくわくしながら楽しめる冒険ミステリ。

2011年4月3日

世話をしていた老婦人が亡くなりその遺産を相続することになったキャサリン・グレイ。
これをきっかけに都会へ出ようとブルー・トレインに乗り込むが、まさに彼女の人生を変える事件がそのブルー・トレインの中で起こったのだ。

なんて劇的な書き方をしてみたりして(笑)
キャサリン・グレイがどれくらい素敵な女性なのか実物を拝みたい気持ちになる。
グレイの瞳をのぞいてみたくなる。

ポアロおじさんも一役買ってめでたしめでたしとなるのだけど(被害者にとっては当てはまらないが…)、キャサリンの今後の幸せを、そしてレノックスにも幸せが訪れるように願わずにはいられない気分で本を閉じた。

2011年4月3日

これはオチありきという小説ではあるけれど、再読にも十分耐えうる作品だと思う。
「やられた!」「くそっ!」と思わないではないけど(笑)
2度目3度目は犯人や犯人に向けるポアロの言葉、その周囲の人達の反応など細かいところも楽しんで読める。

私は肯定派です。

2011年3月30日

ポアロの短編集。ヘイスティングズとの会話がおもしろい。
謎も複雑でなく気軽に楽しめる。
事件もいっぱいあるし。

解説でポアロはどーも好かれないキャラとおっしゃってるけど、私はポアロ好きだよ。

2011年3月30日

クリスティ初期の冒険ミステリ。美男美女に陰謀、殺人、王政復古を狙う一派に共和制支持派、そこに利権が絡むなど、あれこれてんこもりで面白かった。
ヨーロッパの歴史を知ってるともっと楽しめたんだろうな…と解説を読んで反省しました(汗)

2011年3月28日

クリスティの冒険小説。
主人公の若い女性の無鉄砲さが魅力なんだけど、ほんとにハラハラする(笑)
それだけ読み手が歳取ったということか…。
冒険小説は気軽に楽しめてよろしです。

2011年3月21日

再読。
これはさすがに犯人やトリックは覚えていた。たまには私の記憶力も捨てたもんじゃないと(笑)

でも、ヘイスティングズのロマンスがほほえましくて最後まで楽しく読めた。

2011年3月21日

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