遠出することの珍しいポアロがシリアでの事件解決にかり出され、その帰途にたまたま通り道のハッサニーで起こった殺人事件の捜査を依頼される。
職業柄、興味を持ったポアロはさっそく考古学調査隊のメンバーの調査を始める…。

場所がどこになろうともクリスティらしいムードは変わらない。
この作品も中近東らしさは雰囲気程度で焦点はやはりそれぞれの人間の心理。
結末はなかなかドラマチックで面白かった。

2011年5月17日

パリからロンドンへ向かう定期旅客機プロメテウス号内で1人の女性が死亡する。
偶然同乗していたポアロは調査を開始する。

実はこの物語、クリスティー文庫ではない文庫版で読んでいたので今回はおさらいといった感じで読んだ。
犯人捜しがどうこうという点ではすぐ分かってしまったが(こういう自慢、ミステリ読みの悪い癖だね…(汗))、細かい部分はさくっと忘れていたので楽しめた。
忘れっぽい自分に感謝(笑)

2011年5月10日

メアリ・ウェストマコット名義で発表されたロマンス小説第2弾。
アガサ・クリスティ自身とも重なると思われる恋愛と破局の物語。
個人的には前作の「愛の旋律」のような起伏の激しいストーリーの方が好みなので、ほぼ1人語りの筆致で進められるある意味平凡ともいえる展開は少し疲れた。
ただ、恋愛中だったり結婚している方には共感して読める部分もあるのかも…

2011年5月8日

前作「秘密機関」で結婚したトミー&タペンスが短編で登場。
独自の探偵方法はないものの、たくさんの探偵小説を読破していることから本の中の探偵達を模倣することで様々な事件を解決する。

…と、あらすじ的なものはこんな感じになるが、とにかく2人(+忠実なるアルバート)の掛け合いがおもしろい。
クリスティの他の名だたる探偵達とは一線を画すキャラクターが魅力的。

2011年5月8日

ネタバレ

以前読んだのは別の出版社から出たもので、クリスティー文庫では初めて読んだ。
やはり若い二人の活躍は胸がスッとする。
そしてなんともいえず初々しい(笑)
最後の方はニヤニヤしながら読んでしまった。

ネタバレ

「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」
という新聞広告に引き寄せられていろいろな不幸を抱えた人々がパーカー・パイン氏の元を訪れる短編集。
日常的な問題が多くて身近な感じがよい。
ただ、後半パイン氏が旅行に出てしまい、魅力的なスタッフが登場しなくなったのが残念。

2011年4月23日

ネタバレ

ちょいと前に読み終わっていたけれど、その衝撃はいまだ冷めやらず。
天才とは恐ろしいものだ。
才能はその人自身だけでなく、周りも食い尽くさずにはいられない。
なにもかも全てが才能の奴隷や生贄になってしまう。
しかし、そんな物語を戦慄する思いで読みつつ、どうしようもなく惹きつけられた結果、ボリュームがあるのにもかかわらず一晩で読んでしまった。
自分がこういうストーリーにこんなにも魅了されるとは思わなかった。

初期のクリスティによくある若い男女の冒険物プラスちょっぴりロマンス(笑)
謎の一言をきっかけに、どんどん事件に深入りしていく彼らの冒険心が初々しくていい。
トミー&タペンスを彷彿とさせる。
また、謎のエヴァンスが意外なところに!というのも面白かった。

2011年4月16日

エミリー・トレファシスがいろんな手を使って「お願い」をするのがズルくて、でも可愛いから許されちゃう(笑)
トリックとしては今でも通用するとは言えないけれど、それでも読めちゃうから、やっぱりアガサ・クリスティだなあ、と。

マープルが初めて長編で活躍するのがこの「牧師館の殺人」。
しかし、短編集の「火曜クラブ」は別にして長編ものにはその後十数年も姿を見せなかった。
著者自身がそこまでマープルに感情移入できていなかったからなのかもしれない。
この作品ではどうもマープルの魅力が描き切れていないように感じるのだ。
「火曜クラブ」は短編であるからか、その点非常に楽しめる。

しかし、やはりこの作品はマープルが並みの田舎の老嬢ではなかったことを示す一作なのだ。

2011年4月3日

バトル警視が登場するが彼は元締め的な印象で、この話は若者達が良きにつけ悪しきにつけ活躍する。
中でも「チムニーズ館の秘密」にもバトル警視と共に登場したバンドルというあだ名の女の子がとにかく生気に溢れ活き活きとしていて素敵。
そのせいで危ないめにも合うのだが(笑)

〈セブン・ダイヤルズ・クラブ〉とはいかなる組織なのか。
連続して若者達をおそった事件との関係は?
真犯人は?

気軽にわくわくしながら楽しめる冒険ミステリ。

世話をしていた老婦人が亡くなりその遺産を相続することになったキャサリン・グレイ。
これをきっかけに都会へ出ようとブルー・トレインに乗り込むが、まさに彼女の人生を変える事件がそのブルー・トレインの中で起こったのだ。

なんて劇的な書き方をしてみたりして(笑)
キャサリン・グレイがどれくらい素敵な女性なのか実物を拝みたい気持ちになる。
グレイの瞳をのぞいてみたくなる。

ポアロおじさんも一役買ってめでたしめでたしとなるのだけど(被害者にとっては当てはまらないが…)、キャサリンの今後の幸せを、そしてレノックスにも幸せが訪れるように願わずにはいられない気分で本を閉じた。

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