ニートがひらく幸福社会ニッポン――「進化系人類」が働き方・生き方を変える

著者 :
  • 明石書店 (2012年8月31日発売)
3.47
  • (2)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 37
感想 : 10
4

 原因は色々あるんだろうが、エスカレータの前でまごまごする人や、ランプを上がって来て上手く高速に乗れない人と言うのは居るもので、そういう人に、階段だっていいじゃないか、道は高速ばかりではない、と言うのは一つの方法だろう。
 ただし、モノには言い様というものがあって、下手に言うと、ダブルバインドのようになったり、冷たく突き放すような調子になる事だってある。
 それだから、ニートが実は二十一世紀型の生き方の先駆けになっているのでは、などと考えてみることも悪いことではないかも知れない。

 ひきこもりが1年続いたらアパートを借りるなどして、子供を家の外に出したほうが良い、というのは、そうだろうなあと思った。
 根本的な解決に期待して、徒に時を過ごし、状態をコジラセてしまうのは得策ではない。対症療法に見えても、重荷を少し減らしてやれば、段々良くなって来るということもあると思う。家に居るからといって心が休まっている訳ではない。

 それにしても、住居というのは、色々の段階で、色々の重要性を持ってくるものだと思った。

「50パーセントの自立」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年10月5日
読了日 : 2014年10月4日
本棚登録日 : 2014年10月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする