孤島の鬼(1) (KCx ARIA)

  • 講談社 (2016年6月7日発売)
3.14
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本棚登録 : 88
感想 : 8
3

江戸川乱歩の同名小説の漫画化。

過去に、高階良子、長田ノオト、山口譲司が漫画化。

長田版は未読だが、高階版は例によってタイトル(「ドクターGの島」)、主人公を女性に変更し山口版はストーリー展開や登場人物にアレンジが加えられているのに対し、こちらは「完全コミカライズ」となっている。(もしかしたら若干のアレンジがあるかもしれないが……)

ただ言わせてもらえれば掲載誌が女性誌、同性愛が絡んでいる事もあってか絵がBL系というのが気になる。

これは、あくまでも個人的考えなのだが 「孤島の鬼」における同性愛(諸戸の箕浦への想い)は女性が萌えるような美しい物ではなく、また同性愛は勿論の事 異性との愛のように人が人を愛するといった純粋な物でもないように思う。
だから、やたら人物を美化(イケメンに)した絵よりも普通に描かれた絵の方が合う気がするのだが………
それに絵が綺麗過ぎる故か時代背景が現代的に見えるのが惜しい。

そういった不満な点もあるが、「完全コミカライズ」という事でこの後に描かれる孤島での描写(鬼やシャム双生児等)にはかなり期待をしている。

ところで、この作品以外に やはりBL系女性誌「GOLD」に環レン 作画、乱歩の孫 平井憲太郎監修による「孤島の鬼」が連載中という。
他にもドラマCDの発売。
更には長田版が9月(2016年)に初単行本化と、もしかして自分の知らないところで「孤島の鬼」ブームが起きているというのだろうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミカライズ
感想投稿日 : 2016年8月7日
読了日 : 2016年6月10日
本棚登録日 : 2016年8月7日

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