閻魔堂沙羅の推理奇譚 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社 (2018年3月22日発売)
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本棚登録 : 589
感想 : 65
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うーん。『メフィスト賞』ってのは、奇抜な設定のミステリしか受賞しないのかねえ。面白かったからいいけど。
地獄の入り口の閻魔堂で、死んだ人間が自分を殺した犯人を推理する(老衰死の第3話は除く)。それで正解したら生き返り、外したら地獄行き、という内容の短編集。
設定が奇抜な割には推理過程はオーソドックスで、想像が一部含まれるのが若干弱い。それでも、おおよそハッピーエンドなので悪い気がしなく、手慣れた文章にも好感が持てた。自分に酔っている様な調子づいた新人が多い中、これはそういう荒さが無くて好きな作風だな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2018年5月31日
読了日 : 2018年5月31日
本棚登録日 : 2018年5月31日

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