今の時代からすればジェンダーロールの固定観念ガチガチだし、最終的に女にならなければ王子と結ばれないという点なども今出版すると結末変わりそうだが、当時にしてみればこれでも革新的だったんだろう。
ただこの漫画で伝えようとしていたテーマがうまく伝えられていたかは置いといて、それ以外の中性やトランスジェンダーの人間が恋愛でつまずきやすい一連の流れを表していることは画期的だと思う。自分がどうであれ、相手にとって自分は100%の女あるいは男でないとならない故に性を打ち明けられず、どちらかに寄せるしかないということなど、トランスジェンダー以外のあらゆるXジェンダーに通ずる体験だろう。
あと、普通に漫画の感想だけど手塚治虫のあとがきが反省点大杉なのが笑えた。発刊してる漫画の内容に納得がいってないとか普通巻末に書くかね。書いてしまうからこそ手塚治虫たるゆえんなのかもしれんが。
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- 感想投稿日 : 2017年10月15日
- 読了日 : 2017年10月15日
- 本棚登録日 : 2017年2月7日
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