ろくでなし、より
-人間が真面目にできていて人情深ければ貧乏するに決まっている
-強いて病名をつければ「天使病」とでもいうべきものだが
-本来キミはまちがっていないのだ
-世の中のほうが病気にかかってしまっているのだ
-社会は本来人間中心であるべきものなのだが
-いまではお金中心になってしまっているのだ
-なにをしようとお金さえもっておれば「成功者」であり「善」なのだ
-貧乏とは「軽蔑」であり「悪」なのだ
-すべてのことは「お金」で動いているのだ
-道徳とか人類愛とかいったものはうわべだけのペンキのようなものだ
-正直で愛情豊かな人物はこの世ではろくでなしであり
-ひどい目にあうのだ
-「それでは私の病気はどうすれば治るのでしょうか」
-いや私は治そうとは思わない
-キミこそ健康体なのだ
-健全な人間の姿なのじゃよ
-お金が人間全体の心を狂わしてしまっているのだ
経済活動への風刺が好き。ねずみ男の指摘している通りだと思うが、そうできないのが世に中である。
忍法屁話、より
異常な臭いで周りみ健康被害をぶっ放す屁を持つ正吉少年。それが原因で家を追い出される。悩める正吉はある寺に行き着く。和尚に喝を入れられたときに、また屁をかます。医者をすぐに連れてきたから命を取り留める和尚。医者にあらためて危険な屁であることを聞かされて絶望する正吉少年。ここで医者からそれを生かす職業につけばよいと諭される。
ある祭で一匹の猛牛が突進してきたときに、思わずこいた屁で猛牛を倒す。それをみた忍者が正吉を弟子にした。
これも長所と短所は紙一重であり、考え方次第で180度ものの見方が変わる。
- 感想投稿日 : 2013年6月8日
- 読了日 : 2013年6月8日
- 本棚登録日 : 2013年6月8日
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