細雪 (中公文庫)

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本棚登録 : 1005
レビュー : 108
著者 :
debuipipiさん 1970年代以前の小説   読み終わった 

夏の長編読書.初の谷崎潤一郎である.長い長い文章で文字のぎっしり詰まった900ページ超の文庫に書かれているのは,端的にいえば,旧家の姉妹におこる恋愛,結婚話である.それが徹底的に女性の視線,女性の思考回路で描かれている(ように私には思えると言った方が正確か).家庭の中の出来事を描いた小説であるにも関わらず,ここには不思議なことに,とんでもないスケールを感じさせるものがある.その根源が上方に脈々とつたわる女性の文化なのであろう.とんでもなく懐の深い小説.これだから読書はやめられない.

あとは雑感.
多分この小説は高校生が読んでも面白くないだろう.これを楽しむにはある程度,年を取ることも必要なのかなとも思った.
もう一つ.幸子の夫の貞之助の余裕がすばらしい.こういう夫になりたいが私には無理だろう.

レビュー投稿日
2011年9月4日
読了日
2011年9月4日
本棚登録日
2011年8月13日
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