ノーザン・ライツ

  • みすず書房 (2020年10月20日発売)
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本棚登録 : 93
感想 : 4

カナダの僻地に入植し暮らす村一軒だけの家族。先住民クリー族との豊かな交流があり、やがてそれぞれ喪失感や複雑すぎる気持ちはそのまま、トロントへ移り住む。

狩猟区域での「先のことを話すのは土地を侮辱すること」「命にかかわる危険なんてないと考えているように思われてしまう」という言葉に深く打たれた。

実際未来を予想してみても、夢にも思わかなった現実がやってきてしまうもの。ノアの家族も親友ペリーも、また誰もかもがきっと。

でも不思議なユーモアに包まれており、ヒリッとするそれらの傷も含め心安らぎ癒やされる。忘れがたい作品。

ノアとペリーの空気感がいい。「ぼくたちのあいだには気安さがあり、考えにはそれにふさわしい重みがあって心地よかった」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学 カナダ
感想投稿日 : 2020年11月26日
読了日 : 2020年11月25日
本棚登録日 : 2020年10月20日

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