カルト脱出記: エホバの証人元信者が語る25年間のすべて (河出文庫 さ 37-1)

著者 :
  • 河出書房新社 (2017年1月10日発売)
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感想 : 17
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信仰宗教の信者達は自分達がカルト集団だという認識は無いんですね。まぁそうでしょう。聖書を自分達の教義に合うよう捻じ曲げて改ざんしてるとか、ハルマゲドン(世界の終わり)が来る気配が無いから勝手に解釈をねじ曲げて先延ばしにした、とかきちんと考えればおかしい事が沢山あるのに見て見ぬ振りなのかそれとも自分達に都合良く考えるのか…。笑ったのがものみの塔が忌み嫌っているフリーメーソンに創業者のラッセルがメンバーとして関わっていた事実。寄付として会員達から吸い上げたお金でトップの人達は豪邸を買い、市場に投資し運用してる矛盾。これを信者達は皆知っているんだろうか?宗教ってマルチ商法と同じなんだ。どんどん信者を増やしていかないと成り立たない。トップに君臨する者達は間違いなくここを理解しているんだろうが、下々の人達は騙され真面目に布教活動をする…気の毒でならない…
宗教が存続するのはそれを必要とする人がいるからだが、それぞれ自分の宗教が一番優れていると信じていて他の宗教を排他しようとするが故宗教論争が起こるのだ。世界が平和になる為には自分が信じる宗教を皆が一斉のせで同時に捨てればいい、という発想はなるほどと思えた。
筆者の親族・友人を改心させる下りはロジカルで分かりやすくすかっとした。
ここまで詳しく信仰宗教の内情が描かれてる本を読んだ事なかった。おススメ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年12月1日
読了日 : 2020年11月30日
本棚登録日 : 2020年11月15日

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