文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)

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本棚登録 : 818
レビュー : 67
制作 : 楡井 浩一 
dekadannaさん 本・雑誌   読み終わった 

文明の話しというよりは、環境問題の本といったほうが良いだろう。LOHAS規制が強くなっているのもこの本を読むと納得できる。
また、本書では、これまで持っていた視点とは異なる視点を得ることができたのは収穫だった。日本の江戸時代の森林保護政策、ルワンダの貧困が虐殺の一因となっていること、ドミニカとハイチとでは、ドミニカのほうが雨量が多いことが発展の違いに寄与していることなど。

以下注目点
・江戸幕府は、明暦の大火以降、森林の保護政策及び人工抑制策を取ったことで、日本は崩壊を免れた。また、こうした施策が取れたのは、江戸時代が250年の長きにわたって続いたから。
・ルワンダの虐殺の原因は、ツチ族とフツ族との憎しみ合いもあるかもしれないが、それ以上に、人口密度が高い地域で環境破壊が進んでいる地域特有の土地の奪い合いという面があったことも否定できない。殺すことはやむを得ないことだ、それにツチ族を殺せば土地が手に入る。恐ろしいことだ。
・本来、区別できないほどよりあわされていたツチとフツは、ベルギー人によって持たされた身分証明書によって、区別されるようになった。
・石油生産の副産物として、得られた天然ガスが他に使い道がないので、燃やされている。
・病気にかかってしまってから治療を受けるより、安価で簡便な公衆衛生の手段によって病気を予防するほうが、ずっと経済的で効果も高い。それは、油田にて、大企業が環境対策に邁進するのと同じ原理。環境対策をすることで、環境被害、ひいては補償問題を起こさないようにしている。
・シェルは世界の30年後を予測する部署を持っている。油田は何十年も運営していくから。
・従業員に一定の振る舞いをさせたかったら、最も効果的な動機付けは、経営者みずからがそう振る舞っているところを従業員に見せることだ。「エクセレントカンパニー」の結論とも一致する。

レビュー投稿日
2018年11月12日
読了日
2014年1月29日
本棚登録日
2018年11月12日
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