まあ、生まれ育った土地柄というものもあって、東アジアの近代史はかなりナーバスな事柄だと思っている。ヘタに持ち出したくない話題でもあり、そうやって様子を窺っているせいもあってか、この事柄についての自分の考えなど持たない方向で、なんとなくここまできた。
とはいえ、昔、学校の先生などから話を聞く中で、一点だけ疑問に思っていることがあり、それがこの本では明らかにできるかしら? と思って読んでみた。
結果的に、非常にスッキリと明らかになった。つまり、韓国や中国では自国の歴史をどんなふうに教えているのか? ということだったのだけど――なるほどねぇ……。
中国・韓国・日本は同じ儒教の国とか、漢字など中国文化に影響を受けているとか、見かけが似ているとか、何かと共通点を挙げて「だからわかりあえるはず」みたいな流れがあるけれど(今は昔ほどじゃないのかしら?)、いやいや全然違うんだと 考える方が、何かと物事はスムーズに運びそうだと、改めて思ったのだった。
彼らがどんな風に物事を考えるのか、ということがわかりやすく説明されているのも興味深い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
評論/ビジネス
- 感想投稿日 : 2012年3月26日
- 読了日 : 2012年3月22日
- 本棚登録日 : 2012年3月22日
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