堕落論 (角川文庫クラシックス)

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レビュー : 79
著者 :
deriahumanoid119さん 本 エッセイ   読み終わった 

立ち止まった時に読み直したい。
いや、立ち止まりたいから読み直すのかもしれない。

天皇制を切る、武士道を切る、貞節を切る。
切れ味鋭いが、時に安堵を覚えるのは何故か。
現実主義の中にロマンチストな部分を感じる。

ただ少し読みづらい部分もあり。

<以下引用>
めいめいが各自の独自なそして誠実な生活をもとめることが人生の目的でなくて、他の何物が人生の目的だろうか。
(「デカダン文学論」より)

人間は変わりはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
(「堕落論」より)

人生においては、詩を愛すよりも、現実を愛すことから始めなければならぬ。もとより現実は常に人を裏ぎるものである。しかし、現実の幸福を幸福とし、不幸を不幸とする、即物的な態度はともなく厳粛なものだ。詩的態度は不遜である、空虚である。物自体が詩であるときに、初めて詩のイノチがありうる。
(「恋愛論」より)

レビュー投稿日
2018年4月25日
読了日
2018年4月1日
本棚登録日
2018年4月1日
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