ホンジュラスの暴力組織「マラス」への取材。
筆者の危険な中での行動力の賜物で、現場のインタビューに成功する。
少年たちの極貧社会において、暴力で支配されている地域で、マラスに入っても、入らなくてもどちらも過酷な状況が待ち構えている。
その中で、本誌に登場するアンジェロは元ギャングリーダーで刑務所で改心し牧師となる。
キリスト教という救いが、極貧の最悪の状況にも礎となる、宗教の力を見た気がする。
筆者の渾身のルポであることは十分わかるのだが、もう一歩踏み込んで記載してほしいとも思った。
インタビューを正確に、時系列に記載するスタイルだが、何かもう一味、他の国の状況だとか、ストリートチルドレンとの比較とか、別の観点が加わると厚みが出たと思う。
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- 感想投稿日 : 2017年10月21日
- 読了日 : 2017年10月21日
- 本棚登録日 : 2017年7月1日
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