老師と少年 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2009年11月30日発売)
3.71
  • (58)
  • (69)
  • (71)
  • (18)
  • (5)
本棚登録 : 748
感想 : 86
3

禅僧が書いた小説

老師と少年の対話で、仏教的な考えが小説として提示される。

余韻のある、簡単な答えじゃないフレーズがたくさん

「『本当の何か』は、見つかったとたんに『嘘』になる」

「友よ。君は賢い。昔の私よりはるかに賢い。何かが正しく、何かが間違っていると考え、正しいことを知ろうとする。だから、見えない。わからない。君が知った『正しいこと』が、全てを隠す」

「理解できないことが許せないとき、人は信じる。信じていることを忘れたとき、人は理解する」

「大切なのは答えではなく、答えがわからなくてもやっていけることだ」

「生きる意味より死なない工夫だ」

「その笑いの苦さの分だけ、君は私を知ったことになる」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月28日
読了日 : 2023年5月28日
本棚登録日 : 2023年5月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする