暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)

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本棚登録 : 1042
レビュー : 231
著者 :
deroderohさん  未設定  読み終わった 

筆者の番子さんが本屋さんに勤めていた体験をもとにした書店員エッセイ漫画。

書店員たちの悪戦苦闘(popの書き方に悩み、本の運び方に悩み)、個性的なお客さんへの対応(あいまいな本の指定された時の探し方、万引き発見の際の家族の様々なリアクションなど)。

それぞれ、実際は大変な場面なのでしょうが、番子の書店愛、本屋愛が底にあるので、暖かく面白いギャグとして楽しく読める。(金庫破りの話なんて、本当に危機的な状況なんでしょうが。面白い)

マンガ本などのビニールパッケージはシュリンクというんですね。シュリンカーという機械で熱をかけて本屋さんが手作業でやっているとは知らなかった。そして、シュリンク職人になる番子さん。

この漫画で描かれているネタは、すべて人と人が交流し、コミュニケーションをとっている。

膨大な本から自分がほしい本を効率的に買うという視点から見ると、リアル書店はネット書店と比べると圧倒的に不便なのだけど、リアル書店には人と人の交流から生まれる「何か」が強みとしてある。
この「人との交流の場」を作り出す部分に力を入れている書店が生き残り、新たな価値を出していくのだろう。

何十年後にはほとんどがネット書店、電子書籍になり、本屋で物理的な本を買うという行為自体が非常に高価な、高尚な行為になり、「本屋で本買うってすごい大人っぽい、かっこいい」という時代がくるのではないか。本屋はサロンのようになり、専用のコンシェルジュが付き、その人に合わせた本をお勧めする。本屋で売っている本は、ネットよりも全然高い豪華な装丁の本。というような。

そんなときにも番子さんのようなひたむきで本好きな人たちが本屋で輝いて働けているといいなーと思った。

レビュー投稿日
2018年2月17日
読了日
2018年2月17日
本棚登録日
2018年2月3日
2
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