ドイツの出版社タッシェンから出た大型本「Issey Miyake 三宅一生」の第一部を底本とした本。
三宅一生のことを若き頃から知るクリエイティブディレクター小池一子氏のエッセイで構成。
元が美術本だけに、凝っていて、日本語部分は全部活版印刷で記載されている豪華さ。
ただ、自分にとっては、活版印刷にしたことが、なんだか古臭くしか見えなかった。昔の世界文学全集などを見ているような。
文章が長く、修辞的なんだけど、筆者としてはシンプルに記載しようとしているのか、説明が意外とたりない部分があり、日本語として分かりにくく、読みにくい。
学者のような文章。分かりにくいことが格式高いような。
もともとは美術本なのだから、エッセイとしての読みやすさや、イッセイミヤケ早わかりというものは求められていないと思うので、これで良いと思うが。
元本は後半にあったイッセイミヤケの作品があるからこそ成り立ったのでは?
プラスティックボディー、プリーツ、A-POCなど、キーワード的には振り返り的な内容となっているが、当然イッセイミヤケのことを知っている上で、学術書的なポエムとして読むと良いのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年10月6日
- 読了日 : 2019年10月6日
- 本棚登録日 : 2019年10月5日
みんなの感想をみる