ROCK&ROLL RECORDER (ソウ・スウィート・パブリッシング)

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  • ソウ・スウィート・パブリッシング (2022年2月17日発売)
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5

マーシーが少年のころから影響を受けてきたロックの方々を当時のレコードジャケットとともに紹介。

マーシーがアラ還とは思えないみずみずしい少年のような語り口でロックの想い出を語っているのがとても楽しい。

ビートルズから始まり、ブルースにさかのぼり、ニューウェイブまで。
まさにロックの脂乗りまくりなものを吸収してきたのだなというのがしみじみわかる。
ブルースや初期ビートルズの衝撃を、リアルタイムに味あわせてくれたのが、パンクやニューウェイブだったというのが、ロックの歴史の本質なような気がした。

パンクが登場した時は、一過性のキワモノだと思われていたことなど、当時の空気がよく分かった。

また、銀座NOWなど、私は名前しか聞いたことがない番組が、そのころの若者文化の最先端だったんだなと。

●気になったフレーズ

ビートルズ
家に帰った僕は、興奮と熱狂の中で「あんなことがやりたい!」と強く思いました。
そんな風に物事を強く思ったことは、それまで一度もありませんでした。
それは初めての感情で、それからはずっと夢見心地でした。
世間で言う”夢見心地”とは、部屋で何もしないで「ああなればいいな、こうなればいいな」って漠然と思うことなのかもしれないけれど、僕の夢見心地は、寝食を忘れてひとつのことに熱中することなんです。

チャックベリー
ロックンロールギターの神様には後光が差してていました。2階席からでしたが、必死にチャックベリーの指の動きを追いました。もちろん無言で、固まったままです。

エルモアジェイムス
カミソリのようなギターの音と、ヤケクソのようなシャウトするボーカルが飛び出してくる。ゾクゾクしましたね。やりたい放題な感じが最高でした。
リトルリチャードにも通じるシャウト唱法と、暴力そのものといった様子のエレキギター。自由な空気が部屋を満たしました。

ジョンリーフッカー
夕闇が迫る中、聞こえてきた「サリー・メイ~、サリー・メイ~」…。
奇妙な音のギターと低いうなり声に、僕は若干の恐怖をおぼえました。
(中略)
しかし聴き続けていくういちに、僕はそのフットストンプと一緒にリズムを刻んでいました。その後はマディウォーターズやジミーリードなどのレコードも聴くようになっていくのですが、ジョンリーフッカーはひときわ独特で飛びぬけていました。
どこか別の惑星からやって来たような不思議な音楽でした。

クラッシュ
ミックジョーンズはシンプルなロックンロールギタリストのフリをして、あんまりストレートなフレーズを弾かないカッコいいギタリストです。

パンク
僕が好きなロックンロール、パンクロックは、バカな風でバカじゃなくて、不真面目な風でどこか真面目で、どこか間違っているようで、なんか一理ある、みたいな感じなんです。
落語に通じるものがありますね。愉快痛快です。
ロックンロールは眉間にしわを寄せて聴くものではなくて、笑うものです。
ギャグやユーモアという観点を見失うと、ロックンロールの本質も見失うことになりかねません。
パンクロックはビートルズが入れた僕の心の中のギアを一気にトップギアにブチ込んで、突き抜けるくらいアクセルを踏みつけて、メーターを振り切ってしまいました。

フー
ピートタウンゼントはギターをジャカジャカかき鳴らしながら、「デカい音でやるからロックじゃないんだ。ストリートでやるからロックなんだ!」と語っていてシビレました。

ストレイキャッツ
自分と同世代の、明らかにパンクロックを意識的に通過した若い連中が鳴らすロックンロール。カッコよかったですね。

ネオアコ
ネオアコのムーブメントには、77年に爆発したパンクロックの自由な精神がキチンと継承されている気がしました。

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感想投稿日 : 2023年4月2日
読了日 : 2023年4月2日
本棚登録日 : 2023年4月2日

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