クジラの彼

著者 :
  • 角川書店 (2007年2月1日発売)
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本棚登録 : 7034
感想 : 1107
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自衛隊員の恋愛を描いた六つの短編小説集の中に、「空の中」と「海の底」のスピンオフが紡がれている。

『クジラの彼』は、「海の中」の冬原と彼女。
『有能な彼女』は、「海の中」の夏木と望が大人になってから。
『ファイターパイロットの君』は、「空の中」の高巳と光稀。

スピンオフ、アマアマで幸せなお話です。

『クジラの彼』で紡がれる「言葉」がいいなー。
『有能な彼女』の弱々の夏木と、夏木にまっすぐに、素直に、自分をぶつける、預けてくる望が魅力です。
『ファイターパイロットの君』の光稀は女ですw

『クジラの彼』と『有能な彼女』の2編が気に入った。

スピンオフを読み終えて「自衛隊三部作」読了って感じです。


さて、有川浩さんがあとがきでこんなことを。

「「活字でベタ甘」が好きやきしょうがないろうがえ。・・・ 漫画でもアニメでもドラマでも映画でも不可能な、活字特有の胸キュンの需要が私的にはあるがやきかまうかえ。」

「図書館シリーズ」の「活字でベタ甘」を知った私にもその需要はあるようですw

Fin.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学・評論
感想投稿日 : 2013年9月1日
読了日 : 2013年9月1日
本棚登録日 : 2013年9月1日

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