ソロモンの偽証 第I部 事件

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本棚登録 : 5300
レビュー : 734
著者 :
desicoさん 文学・評論   読み終わった 

ひさびさの宮部みゆきさん。
やはり巧い。
「 」でくくられた文とくくられていない文の継ぎ目が、引き渡しが巧い。頭のなかに浮かべるシーンを鮮やかに切り替えていってくれる。

物語は...
 クリスマスの朝、雪の校庭に冷たい十四歳が見つかる。十四歳が意図した方向なのか、意図していなかった方向なのか、犠牲者が増えていく...

読み進めるうちに、ざわざわ、ざらざらした感情が渦巻く。
悪い方向を思い巡らせていく。
それは自分が悪いことを愉しむ第三者であることをチクチクとしていくように。

学校という皆がよく知り、皆がよく知らない閉鎖的空間は場面を想像しやすく読みやすい。

社会の歪み、人の歪みを絡ませて、ざわざわを引き起こす。

計算されたMONSTERではなく、無垢なMONSTERを作り上げていきながら...
おもしろい。

レビュー投稿日
2013年11月2日
読了日
2013年11月2日
本棚登録日
2012年11月6日
7
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