新しいお父さんと息子の間だけの秘密。
虐待。
虐待しながら泣いているお父さん。
虐待されながらもお父さんを失いたくない息子。
誰にも知られちゃいけない。お母さんにも。
そんな2人が歩んでいくお話。
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苦しめたくないのに苦しめてしまう病気。
他人には普通の人には理解できないスイッチがある。
本人が一番苦しい。
苦しめる方も苦しめられる方も一緒に一生懸命に
克服しようとする描写に心を痛めた。
誰にも言えなかった日々。
なんとか治そうと調べ、考え、説得し、行動しても、
それでも悪くなる一方。
苦しめあいたくなかった。。。
でもね、
「終わりなんか来るわけもなく、終わりの兆候なんてどこにも見えなかった。
でも、終わりはちゃんとやってきて、新しい光をつれてきてくれる。」
光は温かいです。
瀬尾まいこさんの小説の結びにはいつも「希望」がある。
とても好きです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2010年2月18日
- 読了日 : 2010年2月18日
- 本棚登録日 : 2010年2月18日
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