ロボット (角川文庫 緑 403-38)

著者 :
  • KADOKAWA (1986年2月1日発売)
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本棚登録 : 32
感想 : 4
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 以前HPで矢野徹さんの『孤島ひとりぼっち』を読んだことありました。
 
~20世紀少年少女SFクラブ~
ロボットFの献身
【孤島ひとりぼっち】矢野徹
  https://sfklubo.net/nur_sola_sur_la_insulo/
https://sfkid.seesaa.net/article/495166314.html
 
 その際、この作品を映画化を前提として長く書き直した作品があると知りました。それがこの『ロボット』です。早速読んでみました。
 オリジナルは日本人が登場しますが今回の主人公はジョウ少年で、アメリカ社会が舞台です。ジョウ少年のガールフレンドは日系人で、日本の話題も登場します。
 人工頭脳搭載の組み立て式ロボットが売り出されている未来社会で船が沈没したり行方不明になって救助が来なかったりする理由がしっかりと描かれていました。
 オリジナル版と読み比べると、物語のふくらませ方の勉強になります。

「あとがき」で矢野さんが本作品成立について語ってくれています。
 本作品が映画化されていたらどんな映画になっていたでしょうか?
 そして主人公の祖父のモデルは御大ハインラインだという。
 本作品が好評だったら少年少女を主人公とする話を書いていきたい、とも書かれています。
 もはや矢野さんは鬼籍に入っておられこの記述は過去のものとなっていますが、そうであったと思いたいですね。

少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!)
 矢野徹【ロボット】ネタバレ検討会
  https://sfklubo.blog.jp/archives/17775420.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 900 文学
感想投稿日 : 2023年1月28日
読了日 : 2023年1月28日
本棚登録日 : 2023年1月28日

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