「長生き」が地球を滅ぼす ― 現代人の時間とエネルギー ―

著者 :
  • 阪急コミュニケーションズ (2006年1月20日発売)
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感想 : 10
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 生物学的時間論であり、今、最も過激な時間論を展開した本。
 少し前に読み終えたので内容はほとんど忘れてしまったのですが、瞠目すべきことが色々書かれていました。
(機会があれば読み返したい)
 一番面白いと思ったのは、対数が役に立っていること。
 色々な生物種の寿命について体重だとかエネルギー消費だとかと対数を取るときれいに直線になります。
 私は高校で対数を習った時、対数とはどういう意味があるのか全くイメージができませんでした。
 その対数が立派に役に立っている実例を見せられて、数学にはそれなりの意味があるのだと実感しました。
 数学の授業も公式や計算法だけ教えるのではなく、もっと工夫して意味まで教えるようにしてほしい。
 子ども時代より大人になってからの方が時間が速く進む気がするのはなぜかという問題について色々な説がありますが、本書でも一つの仮説が紹介されています。
 エネルギー代謝は子どもの方が速いので子どもの時間は早く進むのですが、後から振り返ると長かったと感じるということらしいです。
   https://diletanto.hateblo.jp/entry/2021/02/25/200526

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 400 自然科学
感想投稿日 : 2021年2月25日
読了日 : 2021年2月25日
本棚登録日 : 2021年2月25日

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