伊坂の一貫した、悪いことをしているやつは報いを受けるという物語は本書でも顕著である。大抵は敵側が悪のため、主人公が悪いことをしていた場合はどうフェアでいられるか。
その問いに、家庭内で理不尽な言葉を受ける(しかし笑えてくる線引き)主人公を設定して読者に感情移入をさせ、この人は生かしてもいいんじゃないか?という気持ちにさせながらも、退場させる。
主人公であろうと感情移入させられようと、悪いことをしていれば退場。これはフェアだ。
主人公が殺してきた人達にも、つまり普段読者が背景に考えが及びもしないエキストラ達にも何だかの背景があるかもしれないと考える主人公。
主人公にしか背景はない。これはフェアではないと言いたいわけだ。
だが、主人公が退場してからはやはり気分が落ちる。家族思いの父親が家族を残して去ったのを見せられて、落ちた気分のままはフェアなのか。となる。そこにラストとても暖まる伏線回収のエピローグが配置してある。これでフェアになった

2020年9月21日

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読書状況 読み終わった [2020年9月21日]

終盤驚かされる展開が見事。他人の家に入り込むという、いるはずのない人がそこにいる生業を物語でもやってのけて一瞬思考が止まった。何故立て籠もってるはずの黒澤がそこにいるのか。時間を戻して丁寧に語られるが、次に思うのは黒澤はそこまでやっかいなことに首を突っ込むやつかってことだ。
久々の伊坂作品なので黒澤のキャラクターを細かくは覚えていないわけだが、彼はこんな面倒ごとに解決まで首を突っ込まないはずた。気の利いたことを言って去る。しかし、この物語の大元として彼がそんな態度ではいれない。逃げ出すチャンスはいくつかあったが、泥棒という悪行をしていても安全地帯で見ていることは出来なかったのだ。
彼が最後まで安全地帯にいれば、若者も夏之目も出頭はしない。黒澤は伊坂作品における勧善懲悪の規則に則って行動したともいえる

2020年9月7日

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読書状況 読み終わった [2020年9月7日]
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読書状況 読み終わった [2014年6月7日]

読書状況 読み終わった [2014年5月17日]
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