海底二万海里 (角川文庫 赤 ウ 1-3)

  • KADOKAWA (1963年10月1日発売)
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本棚登録 : 125
感想 : 9
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数年毎に何度か海に持っていっている本。最近では2007年にタイの島へ行くときに持っていってトムヤンクンとビールとともに盛り上がりました。140年も前に書かれたこの作品を超える水中を舞台にした作品には、なかなか出会えないのも不思議ですが、今も尚読んでいてその時々の面白さや不満に感じられる新しい発見があるのがうれしい。世界冒険紀行としても面白いし、水中の景観についてもダイビングをすればするほど説得力が増してきて、ヴェルヌの想像力はどのようなものだったか恐ろしいばかりです。また、沈黙を守り続ける乗り組員の背負った悲しみを想像したり、9.11以降はネモ船長とテロリストの違いを考えたりと、現代に通じるもの(ということは世界を先取りしていたということ)があるということが、作品に単なる冒険物語だけではない深みを感じさせるのではないでしょうか。ちなみに、ディズニーランドはあんまり好きではないのですが、ディズニー・シーで湾内に停泊するノーチラス号を見た瞬間の感動は忘れられません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海の本
感想投稿日 : 2009年7月26日
読了日 : 2007年10月22日
本棚登録日 : 2009年7月26日

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