これは凄い!洞窟探検物では最高傑作のひとつではないではないでしょうか。
日本人を含む混成チームが考古学調査のためにユーゴスラビアの洞窟に調査にいくのですが、地震より閉じ込められてしまいます。
そこからの大脱出という直球勝負。枝道に迷い込む恐怖はあまり描かれていませんが、洞窟の構造、水没域突破、虫の大群、危険ガス域など洞窟の危険を余すことなく(!?)描いて息苦しさ満点。極限状態のチームは徐々に原始の部族のように力の理論による編成となっていくなど、闇の中で蝕まれていく精神のほかにも人間の薄皮をめくっていく要素多数。ここまでめくられると自分には何が残るのだろう。
古書でしか入手できないのが惜しまれます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絶対絶命
- 感想投稿日 : 2014年5月14日
- 読了日 : 2014年5月14日
- 本棚登録日 : 2014年5月14日
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