金毛九尾の狐の伝説を、半七捕物帳の作者が悲しい恋物語として表したのが本書。九尾の狐伝説ってこんな話だったのか・・・まず、タイトル読めんかった・・・天竺から中国に渡り殷を滅亡に導き、絶世の美女として日本の宮中に潜入しようとする。そこに表れるのは陰陽師安倍晴明の子孫とその若く悩める弟子。この作品が何年に書かれたのか確認していないのですが、昭和14年に著者は亡くなられているので、かなり前のはずなのです。全く古びない作品。半七捕物帳でも感じたのですが、描かれる情景には詩情さえ感じられます。浄瑠璃や歌舞伎を取り込んでいるとう、その言葉の選び方が凄い。岡本綺堂、すごいです。図書館で偶然見つけたのですが、この伝奇小説は何巻かのシリーズになっているようです。また楽しみが増えた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
幻想と怪奇
- 感想投稿日 : 2011年6月11日
- 読了日 : 2011年6月11日
- 本棚登録日 : 2011年6月11日
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コメント 1件
マオさんのコメント
2011/07/28