検察崩壊 失われた正義

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レビュー : 19
著者 :
モリゾウさん  未設定  読み終わった 

日々新聞を追うだけでも特捜検察の劣化ぶりが目に付くようになってきたのは、いつ頃からか。本書は数多の特捜事件の中で特に防衛省汚職事件、中でも影のフィクサーとされ逮捕された人物を巡って「被疑者の友人」である著者が個人的に知りえた情報を軸に、近年の検察の組織、捜査手法に批判を加えていく。そのため批判の対象は拡がりを欠くが、捜査のプロを生まない人材育成やマスコミへのリークを通じて形成した世論を追い風にする劇場型捜査、あらかじめ作られたシナリオ通りに自白を強要する捜査手法など、「崩壊」の状況はどの事件にも当てはまるように思える。
これらの劣化を後押しするのはそれを伝えるメディアの劣化だ。著者自身もあとがきで慎重に所属する新聞社と、本書との関係を否定し、タイトルについても「検察再生」にむけたエールであると半ば弁解する。
もちろん社会状況が特捜検察の変革を促している部分もあろう。その意味で合わせて「特捜検察VS金融権力」等を読むとより現在の検察を巡る状況が立体的に捉えられると思う。

レビュー投稿日
2014年1月12日
読了日
2009年7月11日
本棚登録日
2014年1月12日
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