表紙の画で判るように時代モノの小説だ。「大坂冬の陣」、「大坂夏の陣」を背景とした物語である。
夢中で読了し、読了後も頭の中が作中世界を彷徨っているかのような感に…とにかく面白かった!!
結局、本作は佐助が“成長”しながら必死に奮戦する物語だ。不幸な経過で肉親の縁が薄く、苦難の連続で貧人の村に流れ着いていた佐助が、祖父、父、兄弟とも呼べるような人達、大切な友や敬愛出来る主君に出逢い、別れてしまうことを、「大阪の陣」の激戦の最中に繰り返す…こういう様子が、凄く引き込まれる…
本作は…「時代モノはこう在りたい!!」というような好さがギッシリと詰まっている。お薦めだ!!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文庫(国内)
- 感想投稿日 : 2016年8月4日
- 読了日 : 2016年8月4日
- 本棚登録日 : 2016年8月4日
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