<厳島の戦い>で毛利元就に敗れた陶晴賢(晴賢を名乗っていた時期は短く、長く「陶隆房」を名乗っていた)を主人公に据えた小説だ。
他所の勢力との戦や家中の抗争に臨む様子が描かれる。華々しい合戦の他方で、あらゆる手段、諜報合戦、謀略の応酬となる家中の抗争もなかなか凄い…そして盟友のように歩みながら、反目し、争うことになる毛利元就の視点で描かれる部分も在る。
主家を実質的に簒奪し、そして敗れ去ったことで「悪名」が残ったが、そこに至るまでに何が?なかなかに読み応えが在った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
吉川永青 作品
- 感想投稿日 : 2019年7月9日
- 読了日 : 2019年7月9日
- 本棚登録日 : 2019年7月9日
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