最終章でのまさかの展開に驚愕。それまでの食への執着、きらびやかなデパートの食品売り場の描写や失恋から暴食へ向かい、その現実を何とかしようとするもどかしさが良かっただけ少々困惑。主人公は「巨食症」としての自身を肯定し「拒食症」とは違うとしながら、後半突如太るのを拒み、食べた物を嘔吐し、つかの間の安堵を得る。そうした物語の破綻を受け入れる終わり方としては、たとえその方法しかなかったとはいえ、あまり納得がいかない。
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- 感想投稿日 : 2015年6月21日
- 読了日 : 2015年6月21日
- 本棚登録日 : 2015年6月21日
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