消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―(新潮文庫)

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本棚登録 : 60
レビュー : 8
著者 :
dm8774さん ノンフィクション   読み終わった 

死刑反対論者(私はそう)にとっても今日本の死刑囚でこの人物だけは死刑というか極刑しか能わないのではないかと思える人物が、本書でその鬼畜的犯罪を論じられる松永太である。巧みな弁舌と恐怖によって自らの妻一家7人をお互いに殺害し合う凄惨な状況に追い込んだ彼の所業は筆舌に尽くしがたいほど残酷で、読み進めるのが辛い。私は精神科医だが、正直彼の心の闇などと言われても分析できないというか、サイコパスの見本のようなこの人物の行動は、もう遺伝子の間違った組み合わせが彼にこういう行動を仕向けているとしか言えない、言いたくない気持ちになる。
さて、本書は、もう1人の主役、松永の妻であり、彼に虐待の挙げ句洗脳された状況下で殺人に加担した緒方純子について、その被害者側面にも強く焦点をあてている。本書当時では、一審で両者死刑、しかし高裁では緒方は無期に減刑された時点で終わっている。その後最高裁で緒方の無期、松永の死刑は確定していることは付け加えたい。
尚、彼らには2人の息子がいて長男は昨年本を出版している。すぐに読み進めるにはなんとなく躊躇を覚えるので、しばらくしたら読んでみたい。

レビュー投稿日
2019年8月29日
読了日
2019年8月29日
本棚登録日
2019年8月29日
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