開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
- 早川書房 (2013年9月5日発売)
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感想 : 205件
期待して読んだ。
期待し過ぎていたのかも知れない。
舞台は十八世紀、イギリスはロンドン。
今ほど医学は進んでおらず、解剖という行為そのものにまだまだ誤解や偏見がある時代。
解剖学を進歩させようと情熱を傾ける医師ダニエルの私的な解剖教室から、四肢の切断された謎の少年の遺体と顔を潰された謎の男の遺体が突如発見された!
ツカミは抜群!
さらに
解剖学に心血を注ぐ外科医。
その容姿端麗な一番弟子。
天才的な素描画家の弟子。
盲目の治安判事。
その姪で判事の目となる助手。
「鉄の罠」の異名を持つ助手。
などなど個性的な登場人物が活躍します。
でも……。合わなかったな~。
ワクワクもドキドキも恐怖も不思議も愛着も何も感じることができなかった。
残念。
はっきりとした難点がひとつ。
登場人物が把握しづらい。
たとえば、外科医の容姿端麗な一番弟子、エドワード・ターナーは、仲間内では「エド」と呼ばれ、「ターナー君」と呼ばれることもあり、公的には「エドワード・ターナー」と呼ばれることも。
他の登場人物も同様にいろいろと名があります。
おかげで500ページ近くある本書のラスト近くまで、巻頭にある登場人物一覧に指を挟んだまま読むことになりました。
続編も出版されているようなので期待したんですが、読み終えて「疲れたな~」という感想しか持てませんでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2022年1月19日
- 読了日 : 2022年1月19日
- 本棚登録日 : 2022年1月19日
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