熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ)

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本棚登録 : 355
レビュー : 30
著者 :
ドドリアさんさん 人類・生物学   読み終わった 

カイエ・ソバージュの第2巻。第1巻からだいぶ時間を空けてしまった。講義録なので読みやすく、説明や引用も丁寧で難なく読み進められた。やはりテーマは自然と人間の「対称性」。現代は人間が力を持ちすぎた「非対称性」の時代。しかし古代、まだ人間がクニをもつ前は自然と人間は対等であり、力は自然より与えられる者だった。人間と自然の中間として象徴されていた存在が「熊」だという。神話の中では、クマは人間になり、人間はクマになる。熊は人を襲うこともあるが、自身を捧げ毛皮になり肉になる。

今の時代の危機を対称性の喪失として語る。かなり神秘的な思想だが、先祖が尊んできた一つの宗教的感覚を無価値なものと断じる気持ちにもなれない。ゆっくりとした良い学びになった。

18.1.23

レビュー投稿日
2018年1月23日
読了日
2018年1月23日
本棚登録日
2017年1月29日
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