lifeから入った鈴木謙介だったが、思いのほかよかった。10年前の著作なので、本文でいう最先端は今はもう過ぎたものである。しかし、結構驚くのはこれぐらいの時期に始まり定着し始めたIT関連の技術だったり機器だったりするものが、今のライフスタイルを支えているものになっていること。
序盤のユビキタスなどの技術的な説明は緒論であって、もっとソフト面である社会や私たち人間の「生き方」が焦点になっている。個人的には現代社会やこれから来る未来の人間たちが陥っていく「決定的宿命」観を形作る環境の考察と、決定的宿命論に関心をもった。そして「避けることができない宿命を自分で選び取ったものに書き換える」という考察。自身の状況と重ね震えた笑。
とにかく初めて触れたチャーリーの著作。よかったっす。
17.4.16
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会学
- 感想投稿日 : 2017年4月16日
- 読了日 : 2017年4月16日
- 本棚登録日 : 2017年4月12日
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