初めての西村京太郎作品。西村京太郎といえば「トレインミステリー」というイメージが強くて、なかなか敷居を高く感じていたのだが、本作にあるのはそういった作品群とは一線を画するものばかり。なるほど、こんな作品も書いているんですね。
良くも悪くも「短編ミステリー」。正直に言えば、本書を読んだだけでは「なぜ西村京太郎がこれほどまでに人気があるのか」が見えてこなかった。どれもこれも面白いのには違いない。けれども、特別感があるわけではない。
とはいえ、言い換えれば「西村京太郎さんが一種独特の世界観を持っているわけではない」ということを知れたのはひとつの収穫。今度は西村京太郎さんの真骨頂の長編ミステリーにも挑戦してみますか。
【目次】
受験地獄
海の沈黙
神話の殺人
見事な被害者
高級官僚を死に追いやった手
秘密を売る男
残酷な季節
友よ、松江で
解説 山前譲
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2014年8月14日
- 読了日 : 2014年8月14日
- 本棚登録日 : 2014年8月14日
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