官僚の反逆 (幻冬舎新書)

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本棚登録 : 179
レビュー : 14
著者 :
いち、に、さん 社会科学   読み終わった 

 「世界は矛盾に満ちあふれている。」
 ともすれば「中二的」と揶揄されるこの言葉は、しかし物事の本質をついている。久米田康治さんのマンガ『かってに改蔵』の中で、『名探偵コナン』の台詞をもじった「真実はいつも一つとは限らない」という台詞があったが、まさしくそのとおりであろう。

 さて、経済や政治の分野においてもまた、矛盾だらけというのが現状のようだ。たとえば、日本において「脱官僚」が望まれている風潮がある。しかし実際には、日本は――そして世界も――着実に「官僚制化」の道をたどっているらしい。
 本書は、ウェーバーを初めとする経済学や政治学の数々の先行研究を参考に、現在の世界にある矛盾を解き明かすものである。その意味では「経済学や政治学がいかに利用価値のある学問であるか」を紹介しているように感じる側面もある。

 詳細は本書にて確認をしてもらいたいが、結局のところ、合理性を求める近代化は経済や政治、学問に関しても、進んでいるわけだ。そう考えるならば、現在の世界は、現在でありながらも、すこし古臭い世界なのである。


【目次】
序 章 反逆の宣言
第一章 虚妄の行政改革
第二章 官僚制化する世界
第三章 グローバルな統治能力の危機
第四章 反逆の真相
終 章 政治主導を目指して

レビュー投稿日
2012年12月17日
読了日
2012年12月17日
本棚登録日
2012年12月17日
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