Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y) (新書y 227)

著者 :
  • 洋泉社 (2009年11月6日発売)
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いつだったか、ラジオを聞いていたんです。
すると、こんな発言が。
「それでは、曲のリクエストはFAX、メール、またはツイッターで、じゃんじゃん送ってきてください」
いやあ、これは衝撃でした。
つまるところ、電話やFAX、メールなんかの連絡手段と同列のものとしてツイッターが存在をしている。
もちろん、一概にそう言ってしまうのは問題なわけですが、
しかし何故ツイッターがそのように使われたのか、その解答がこの本にはありました。
早い話が、このラジオのツイッター利用法は「リアルタイム性」に注目をした結果というわけですな。

僕自身はツイッターを活用していないんですが、
何か考え事をした時や面白いアイデアが浮かんだときにちょろっとツイッターでつぶやくと面白いのかも。
さらさらメモ帳に書き込んだり、
ケータイにメモしたりという手もないわけではないけれど、意外とめんどくさい。
その点、ツイッターなら楽しんでできそう。
ログとして溜まっていくのを見るのもウキウキするだろうし、
誰かからの反応があればこんなに嬉しいことはない。
以前、友人と「積ん読」について会話をしたときに彼は、
「『積ん読』はその時に、そういう本に興味があったということを知るツールだ」
というようなことを言っていたのです。
なるほどなーととても衝撃を受けた意見だったのですが、
ツイッターのログがそれと同様の効果を為しうるのではないかという期待はできそう。
ただ、そうした際に「コミュニケーションツールとしてのツイッター」と
「アイデアの層を積み上げるツールとしてのツイッター」という両立は難しいのかも?
ぐちゃぐちゃといろいろなつぶやきが層を成しているというのは
見ていても混乱するだけかもしれない。

いずれにせよ、ツイッターの使い方をアレコレ思案するだけでも、だいぶ楽しそう。
ああ、それから僕もtsudaってみたいなあ。

そういえば、津田さんがこないだ、NHK『ようこそ先輩』に出演していたのは驚いた。
金髪の兄ちゃんがああいう場に出るってなんか違和感。イイ意味で。


【目次】
はじめに
第1章 ツイッターとは何か?
第2章 筆者のツイッター活用術
第3章 社会に広がるツイッター・インパクト
スペシャル対談 勝間和代×津田大介
 つぶやく力―ツイッターの可能性を探る
おわりに

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学
感想投稿日 : 2011年8月5日
読了日 : 2011年8月5日
本棚登録日 : 2011年8月5日

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