東京闇虫 ─2nd scenario─パンドラ 1 (ジェッツコミックス)

著者 :
  • 白泉社 (2013年7月29日発売)
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本棚登録 : 57
感想 : 3
4

 シリーズ買い。主人公を前シリーズのクソダメ人間から一応社会人代表格にチェンジし、その生き方に対して疑問を投げかける作品に。

 我慢しない生き方。今回の主人公は品行方正感情を殺し、自分を殺し、まさにいまを生きるサラリーマン野々宮孝。そんな野々宮を突き飛ばすように現れるのは今日もニヤニヤと人の本性を見透かす男浅村さん。野々宮に何の匂いを感じたのかは不明ですが、前シリーズの加藤の時よろしく欲望に従ったときの幸福感を野々宮に植えつけていきます。そんな欲望に溺れながらもどこか誠実?というかバカなのかわかりませんが面白い男野々宮が1巻では描かれます。この我慢しない生き方は野々宮にどういう影響を及ぼすのか、人生で最も選びたくないシナリオに相応しい転落人生期待しています。

 浅村さんは今回もニヤニヤと何かを狙ってるようで、この先この方が崩れ落ちる描写が出てくるとは思えないほど今だに完璧です。野々宮のバカっぷりが浅村さんを凌駕するぐらいの展開見てみたい気もしますが、どうだろうなぁ。あ、結衣ちゃん肉々しくて最高だと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年8月2日
読了日 : 2013年8月2日
本棚登録日 : 2013年8月2日

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