昔、マーティン・ドレスラーという男がいた。って文から始まるこの小説。
葉巻屋の息子として生まれた彼が、そのお店の常連客に誘われ老舗ホテルのベルボーイになり、ある日、天からの啓示にも似た情景、夢の中にいるような感覚を頼りに、それを追い求めて、どんどん成り上がっていくって話です。多分。
いろいろとボンヤリとした表現が多くて、(特に性描写など)、なんかモヤモヤするんだけど、きっとそれが文学ってもんだよね、多分。
主人公のマーティンも、ヒロイン的存在のキャロリンもキャラが掴みどころなくて、やっぱりモヤモヤする。
ただまぁ、マーティンがどんどん己が信じる道を突き進んでいく様は、感心するっていうか、起業家の人の頭の中ってこんな感じなんだろうなぁって漠然と思いました。
だからきっとその結果、どうなったとかは、さして重要な問題じゃないよね、多分。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年4月29日
- 読了日 : 2012年4月29日
- 本棚登録日 : 2012年4月4日
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