夜の街の男の業界。いじめ、暴力、殺人。近づきたくない。この著者でなければ興味を持つことはなかっただろう。そんな世界で何かを成し遂げて来た人たちがいる。彼らは何も持っていなかった。下っ端で働き独立。ブームにも乗った。目立ってはいけない不文律を破った。いつしかもてはやされるようになった。順風ばかりでもなかった。バブル崩壊、浄化作戦、311。切磋琢磨し、知恵を絞りだし生き残って来た。そして、コロナ。一転悪役に。実際には人一倍の工夫をしていた。彼らにはエンパシーを持つ。つまり、共感は持てなくても敬意は示したい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
石井光太
- 感想投稿日 : 2020年11月16日
- 読了日 : 2020年11月15日
- 本棚登録日 : 2020年11月15日
みんなの感想をみる