毎度おなじみ上北ふたご先生のなかよし連載版プリキュアシリーズ。
1話のようなひかるとララの出会いからはじまり、ロケット修理回(7話)をはさみ、色々な星での冒険を描いていくが、その星々の話はオリジナル。アニメ本編では「お当番回」のようにそれぞれの魅力を引き出せるが、月刊1話の連載形式ではそうはいかない。本編の要素をうまく抽出していくしかないのだが、これが巧みなのだ。とくに良いのは本編にもあるララが学校へ通う回を導入に、全く異なる星との異文化に接触する話が描かれているが、価値観の異なる星に行くことで地球人組が動揺する、という描き方はむしろアニメ1話分では出来ないかも知れず、魅力が高かった。
そして40ページ級の書き下ろし作品。設定はなかなかとんでもない星の話なのだが、本編ではなさそうな話を見せてくれるのは楽しい。愛の星なる設定で、作者の趣味全開な気もしてしまうが、ひかるとララの関係性を踏まえながら多様な愛の話をしていく様は面白かった。ユニのポジションが登場から間もないはずなのにしっかりとしているのもありがたい。長い書き下ろしなのでプリキュアに変身するシーンもあり、満足度が高いのでぜひ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年8月11日
- 読了日 : 2019年8月10日
- 本棚登録日 : 2019年8月11日
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