ARIA 7 (BLADEコミックス)

著者 :
  • マッグガーデン (2005年9月10日発売)
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本棚登録 : 1695
感想 : 32
5

日々を楽しむことを毎度面白い切り口で表現していく本作品であるが、これまでの中でも特にその切り口や表現が秀逸なエピソードが詰まった巻であるという印象。

春の季節性から新しいはじまりを持ち出すだけならよくあるが、そのはじまりのきっかけに意外にもマイナスの事態から始めるNavigation31や気が付きにくい素敵なことというテーマを表すのに停電を題材に使う前に全く違うシーンから導入し、アリシアの台詞でその類似だけでなく違いにまで触れてつなぐNavigation32、水上バスという風変わりなものを比喩的に用いて灯里の人間的魅力を表すNavigation34など、味わい深い話が満載。

前述の水上バスについて比喩を明言して使った後でさりげなく暗喩を入れてみたり、珍しく藍華の視点で描くことでアルへの微妙な気持ちを丁寧に描いたり、更には終盤をモノローグだけで見せることで会話の動きそのものをあえて見せずに内容を想像させる雰囲気の良さなど、演出面でも琴線に触れる工夫が多いので実に魅力の溢れる一冊だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 所有物
感想投稿日 : 2012年12月22日
読了日 : 2012年12月21日
本棚登録日 : 2012年12月21日

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