domarinさん 所有物   読み終わった 

アベンジャーズVSX-MENというど真ん中直球のタイトル通り、二大ヒーローチームの衝突が描かれる作品である。長い間苦境に立たされていたX-MENチームが見出した希望が世界全体の絶望になりえるものとして止めに入るアベンジャーズ、といった構造自体は非常にきれいにハマっている。フェニックス・フォースの危険性も作中でしっかり描かれているので、本作単体でも展開を理解できるレベルに収めてくれているとは思う。

…しかし、本作に対する全体的な印象は「理屈はすとんと落ちるが感情的には全然納得できない」といった感じだ。というのも、展開のほとんどにおいて描写されるキャラクターはほとんどがそれぞれのチームの指導者、キャプテン・アメリカとサイクロップスが中心となってしまい、彼らに従っている人々の気持ちはほんの一瞬しか描かれない。その上彼ら二人の判断や行動が極端に見えるから始末が悪い。そういう意味ではシビル・ウォーよりはるかに納得しにくいかもしれない。アイアンマンの今回の事態への見方がシビル・ウォーを踏まえたものになっているあたり(その点は非常に魅力を感じる)、そこをわざとやっているような節もあるので、2巻でどう収拾をつけるのか気になるところ。

なお、邦訳でなかなか姿を見られないノバやモードックの活躍が見られる辺りは魅力的だ。

レビュー投稿日
2016年5月1日
読了日
2016年4月30日
本棚登録日
2016年5月1日
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