ぼのぼの (6) (バンブーC)

  • 竹書房 (1991年6月28日発売)
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感想 : 6
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シマリスくんのダイねえちゃんの秘密の泥団子の話。
アライグマくんが家出しようとする話。
ボウズくんがスタンドバイミーする話。

3つ目が良い。すごくいい。ボウズくんはまだまだチビッ子なのですが、一人で湖を出て川から森へ、友達のシマリスくんに会いに「スタンド・バイ・ミー」します。
自分が一人でどこかに行ったり、一人ぼっちで不安になったりしたことなんてもう覚えているはずないんだけれど、ボウズくんの、「自分が何かしたら周りが何かしてくれるはず」が裏切られる「あれ?」みたいな気持ちってなんとなく経験として記憶にある。

そうして自分が一番チビッ子だったはずなのに、いつの間にか自分の方がお姉ちゃんになってた時の不安、一番自分が長生きで、いつも誰かが私を助けて見守ってくれるという安心が薄れる経験、そういう気持ち。

ああ、こうやって人は少し大人になるんだなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ぼのぼの
感想投稿日 : 2011年8月3日
読了日 : 2011年7月3日
本棚登録日 : 2011年7月3日

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