アメリカンマスクヒーローコミックの傑作.アメリカ史のIFをたくみになぞった圧倒的なプロット,繰り返しでてくる片目マークといった緻密な絵柄,魅力的だが歪んだキャラクター達造形,巧みなセリフ回しの相乗効果で一気に読んだ.
が,やはり冷戦時代の産物という構造を差し引いてもあの結末はないんじゃないだろうか.わたしなら絶対にベイトを許さないしほとんどの人がそうだろう.現実でははからずも2001年にこのコミック以上のことが起こり世界が変わってしまう.そういう意味では時代性を超えるほどの普遍性はもてなかった作品ということになるのでないか.
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年8月6日
- 読了日 : 2012年8月6日
- 本棚登録日 : 2012年7月30日
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