魔王 (講談社文庫)

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本棚登録 : 22680
レビュー : 1975
著者 :
はれはれさん 小説(日本)   読み終わった 

タイトルの『魔王』はシューベルトの楽曲「魔王」から来ているらしい。

「魔王」は、父親が息子を脇にかかえながら、馬を疾走させ森を駆け抜ける、というストーリーのある曲だ。
魔王が息子についておいでと囁くのだが、「魔王がぼくをさらおうとしている」と父親に訴えかけても、気のせいだと宥められてしまう。
……そんな楽曲。

「魔王」の不穏なピアノ音が、小説『魔王』のバックグラウンドで鳴っているような気がして、なんとも不穏で不気味だった。

お話自体は重いというわけではないが、群衆(民衆)の思いが一つの潮流となって、予期せぬ場所に向かいかけたら止められないみたいな(イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ政権樹立のような)事象を書いていて、エンタメ作品というのでもない。

政治の大きな流れをいち早く予感し、自分なりの方法で向かっていく、超能力(と自覚はされていないが)を持ったある兄弟のお話。

レビュー投稿日
2017年4月12日
読了日
-
本棚登録日
2017年4月12日
3
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