「木。生命の象徴」

21歳の誕生日に友人2人からもらった詩集。
様々な詩人の木が出てくる詩と、木の写真が組み合わせてあり、
写真集としての楽しみ方もできます。
この詩集でライナー・クンツェの「傷付きやすい道」に出会い、
それが、その後に彼の詩を色々と読むきっかけになりました。
クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩もこの詩集で初めて気になりましたし、
この本は、何人もの詩人とわたしを結びつけてくれたと言えます。

読書状況 読み終わった
カテゴリ ドイツ語の本

この中の「おてがみ」が大好きです。
手紙を書くのが好き、
郵便受けを開けるのが好きなのは、
子供の頃に読んだこの話の影響ではないかと
思っています。

とても気に入っていた画家を再発見することになった本。

クヴィント・ブーフホルツの絵と、ミヒャエル・クリューガーの詩(ドイツ語)が
組み合わせてあります。

本のタイトルは、月の光を捕らえる人、ほどの意味。
想像力が掻き立てられる数々の幻想的な絵。

その絵は1ページに収まっていることもあるのですが、
1/4ほどが隣のページまでかかっていることもあり、
それが少し残念に思われてしまいます。

絵と詩はなかなかのコラボレーションになっていますが、
詩なしに絵だけに浸ったり、絵なしに詩だけを味わうことにも、
また別の楽しみがあります。

もしこの本を手にすることがあれば
是非一度、表紙のカバーを外してみてください!

日本語版も英語版も、まだないようです。

原題「Les voisins musiciens」

パリに暮らす日本人絵本作家の作品で、
言葉のない絵本。
お隣さんどうしの子供の
窓を通しての音楽的な交流が描かれています。

子供たちの気持ち、言葉、流れる音楽、空気などが、
想像の中の五感で、はっきり感じられます。

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カテゴリ 日本語の本

ショーン・タン
邦題「アライバル」

本屋さんで表紙の絵に惹かれて、何気なく手に取って開いてみたことが出会いの本です。
言葉のない絵本。
手と手が重ね合わされた絵を見て、これ以上は何気なく見ては駄目だと思い、
まず目を閉じ、そして本を閉じました。
あの時そうして、本当によかった!

何語版であろうと楽しめると思いますが、
日本語版はこちら
http://booklog.jp/item/1/4309272266

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ミヒャエル・エンデ
邦題「はてしない物語」

こんなにわくわくさせてくれる装丁の本があるでしょうか?

カバーを取れば表紙はあかがね色の布張りで、
そこにはアウリンが描かれており、
本を開けば、あかがね色の文字と緑色の文字に書き分けられています。

「はてしない物語」を読むバスティアン。
その「はてしない物語」を読むバスティアンが描かれている「はてしない物語」。
さらにそれを読むわたしが描かれている「はてしない物語」がないとは、
誰に言えるでしょう?

バスティアンがアウリンを自らはずす場面は、
とても感慨深いです。

読者はバスティアンがどんな旅をしてきたか知っている。
読者も一緒に旅をしてきたことを実感する瞬間の一つだと思います。

日本語版はこちら
http://booklog.jp/item/1/4001109816

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ミヒャエル・エンデ
邦題「モモ」

初めて買ったドイツ語の本です。

昔のおとぎ話のような雰囲気が
今のこの現実と重なり合っていきます。

わたしにとって、マイスター・ホラがモモに用意した朝ご飯は、
本に出てくるもっともおいしそうな食べ物の一つ。

日本語版はこちら
http://booklog.jp/item/1/4001106876

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「王の帰還」まで読み終わっています。

高校生の時、本屋さんを冷やかしていて出会った本。

まず、アラン・リーによる表紙絵が美しい!

ひと時心を休められる休息の場面が好きです。
そしてエルフが好き。

裂け谷、ロスロリアン、灰色港、
エルフが住まうところを訪ねてみたい。

読書状況 読み終わった
カテゴリ 日本語の本

友人が貸してくれたのが、この本との出会いでした。
それはこの日本語版でしたが、
友人はこれをブラジル人からもらったそう。

こういう人生の捉え方、好きです。
少年が、ウリムとトムミムをほとんど使わなかったことも。
それでも、この石は少年を大いに助けたのです。

ネタバレ
読書状況 読み終わった
カテゴリ 日本語の本

ゲオルク・ビューヒナー
邦題「レオンスとレーナ」

ウィーンのブルク劇場で2回見るほど気に入った戯曲。

ポポーやピピーという国名、ペーターという名の王の性格など、
あちらこちらに可愛らしい面白さがあります。

わたしは第一場のレオンスと教育係の場面から大好き。

全体的に、登場人物が人間の感情をもった人形か、
または子供のような雰囲気を感じるのは、
観た公演の演出のせいでしょうか?

「レオンスとレーナ」が入っている日本語の本はこちら
http://booklog.jp/item/1/4309204635

エデン・フォン・ホルヴァート
「最後の審判の日とその他の作品」

演劇が好きで色々観てきていますが、
この「Der jünste Tag」は、
戯曲でここまでのことができるんだ!とわたしに思わせた
衝撃の作品でした。

現実にあって欲しくない悲劇ですが、
終わり方には、少し救われた気持ちになります。

幹線沿いにある村の小さな駅を舞台に繰り広げられる第一場を
じっくり読み込む機会があったのですが、
観客に必要な情報を、
いかに自然に、そして無駄なく登場人物に語らせているかに、
感嘆しました。

ネタバレ

パトリック・ズュースキント
邦題「コントラバス」

オペラハウスのオーケストラに所属するコントラバス奏者が、
防音室でコントラバスについて語るモノドラマ。

コントラバスがいかに素晴らしい楽器かということについて語り始めますが、
だんだんその逆に……。
しまいには、この楽器、この仕事に嫌気がさしていることを告白し、
憂鬱になってしまいます。
そんな彼には、実は密かに心を寄せている女性がいるのですが、
それは、オペラハウスの舞台に立っている若いソプラノ歌手!

音楽界にいない人には、舞台裏を覗くような楽しみがあり、
音楽界にいる人には、にやにやしてしまう面白さがあると思います。

コントラバスというもの、コントラバス奏者というものが、
こういうものだと言い切れるわけではないと思いますが、
「ふとそう思う」ようなことや、いかにもありそうなことを取り上げて、
上手く面白く構成してあります。

日本語版はこちら
http://booklog.jp/item/1/4810202011

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わたしが演劇鑑賞にはまり始めた頃、
友人がプレゼントしてくれました。
観ている時は感性を使っているけれど、
戯曲として読んでいる時に、技術的な点でも「おおっ」と思うことができる視点を、
この本で知りました。
つまりこの本のお蔭で、戯曲がより楽しめるようになったと言えます。

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カテゴリ 日本語の本

フランツ・ヴェルフェル
邦題「ベルナデットの歌」

「美しいドイツ語を、ぜひ読んでもらいたい」と
師がプレゼントしてくれた本です。

第二次世界大戦中
アメリカへの逃避行の途中ルールドに滞在したヴェルフェルは、
ベルナデットと奇跡の話を知ります。
その後、大きな困難を乗り越え
無事にアメリカへ亡命できたことに感謝して、
カトリック教徒ではなくユダヤ人でありながら、
このベルナデットの歌を歌いました。(=この本を書きました。)

小説ではあるけれど、フィクションではないと著者が言うこの本には、
神秘が満ちています。

プレゼントで頂きました。

ただ眺めているだけでも楽しい。

様々な時代、様々な題材が共存して
一つの絵、一つの話になっているところは、
夢に似ているかもしれません。

読書状況 読み終わった
カテゴリ 日本語の本

一時期、芥川龍之介の本ばかり読んでいました。

その中で、今でも一番好きなのが、この本の中に入っている「蜜柑」。

表現力が見事なのはもちろんのことですが、
日常で不意に出会った忘れたくない一場面を、
自分のために忠実に書き留めておいたような感じがします。

この作者の講談社文庫で出版された作品は、全部持っているはずです。

「朝ごとの花束」が、教科書以外で読んだ、この著者の初めての作品でした。

ただ美しいだけではない、ただ悲しいだけではない、そのもう一つの世界を、
現実との接点を失わないまま訪ねることができます。

ドイツを旅している時に、
あるユースホステルの本の交換コーナーで見つけました。

短編集なので、
ちょっとした時間に読むのにぴったり。

そして読むたびに、
独特な「静」の世界へ連れて行かれます。

また、話に出てくる色んな食べ物が
食べたくなりました。

読書状況 読み終わった
カテゴリ 日本語の本

ヨン・フォッセ
「秋の夢」

ウィーンのアカデミー劇場での公演を観て
その魅力にはまってしまった戯曲です。

ある台詞をきっかけにして
時間が過去や未来に飛び、
何とも不思議な感覚を味わいます。

過去→現在→未来と、時間は一直線にあるわけではない、
そんな現代の感覚を反映している作品なのかもしれません。

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ヤスミナ・レザ
「人生の3つのヴァージョン」

あの時ああしていたら、どうなっていただろう?
時にそんなことを考えてみることがあると思います。

それを描いたのが、この戯曲。

2組の夫婦が過ごす夕べが3回、
それぞれ同じシチュエーションから始まり、
展開を変えて描かれます。

ただ単に異なる3ヴァージョンが楽しめただけなく、
変えられない事実をどう受け止め、
また、その事実を踏まえてどうするのか、
それによって未来が大きく変わり得るということについても、
ちらっと考えることになりました。

ヨハン・ネストロイ
「染物屋と双子の兄弟」

子供の頃から父親にも間違われていたほどそっくりの双子の兄弟、ヘルマンとキリアン。
一人は向う見ずな性格の兵士、一人はとても内気な染物屋になっています。
互いに顔を合わせないようにしていた(というわけで、この双子の役は一人の俳優が演じることになっている)のですが、
キリアンはヘルマンを助けに行くはめになり、
その際にヘルマンの軍服を着て、ヘルマンになりきらざるを得なくなります。

たくさん笑える、ドタバタ民衆喜劇です。

ネタバレ

J.K.ローリング
邦題「ハリー・ポッターと賢者の石」

このシリーズは
全巻読み終わっています。

本屋でこのシリーズが目立つところに置いてあり、
しかも山積みになっているのは知っていましたが、
手に取ることはありませんでした。

ところがある時、
「おもしろいよ」と知人に勧められて借りることになり、
それからもう、話を追うのがやめられなくなりました。

その時点で出版されていたのは4巻。

そこまでは一気に読み、
残りは首を長くして出版を待ち望みました。

素晴らしい数々の伏線。

巻を重ねるごとに、展開への驚きは大きくなりましたが、
一度全巻読んだ後に再び初めから読むと、
その分違った視点で読むことができます。

日本語版はこちら
http://booklog.jp/item/1/4915512371

ライナー・クンツェ
「傷付きやすい道と初期の詩」

わたしの大好きな詩人の詩集です。

タイトルに入っている詩には、最後の一言でドキッとさせられます。
他にも、慰めに満ちたもの、ユーモアのあるもの、優しく夢見させるものなど、様々な性格の詩があります。

名詞の頭文字を意図的に小文字で書くことは、この詩人の特徴の一つ。

ミヒャエル・エンデ
邦題「鏡の中の鏡」

何とも不思議な魅力を持つ本です。

シュールで、何となく怖いけれど、
たまに再読したくなります。

日本語版はこちら
http://booklog.jp/item/1/4006020317

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