最初は悪女だ、とレッテルを張りながら読んだが、途中から悪女は悪女だが、こういう心の揺れ動き、思っていることとは真逆のことを言ったり行動したり、強がったり、、、その程度は別にして誰にでもあることじゃないか、と印象が変わってくる。葉子を通じて、人間の心の中にある矛盾や葛藤、感情と理性の衝突、など「意外とそういうものかもしれない」と葉子を受け入れている自分に驚く。
一方、葉子は体調の悪化とともに精神がむしばまれていく。精神を制御するためには健全な肉体が大事。いろいろな読み方ができた小説であった。長くても読む価値あり。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月1日
- 読了日 : 2020年8月28日
- 本棚登録日 : 2020年8月28日
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